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 赤毛のアン 〜毎日読むアン〜                           

No.46 『第5章  ソウルメイト』



"ソウルメイトがいる" という事を知ったのは、20年くらい前のことだ。


きっかけは、当時勤めていた会社の社長に勧められて読んだ本だった。

確か、 「前世治療法」 … とかいう、タイトルだったと思う。

前世を思い出すことで、心の問題を解き明かしていく、 という内容に
とても驚き、興味を持った。

今、 "スピリチュアル" と呼ばれているその世界は、 当時は "ニューエイジ" と
言われていて、 書店にもコーナーが置かれ始めていた。

何冊か読んだ中でも、シャーリー・マクレーンの "アウト・オン・ア・リム" は
私のお気に入りで、 「ソウルメイト」 という言葉を初めて知った本だ。


「ソウルメイト」 。 それは、前世でも深い関わりがあった者の魂のことだ。

多くの場合、 夫婦や恋人同士だったらしい。

でも、ソウルメイトは誰にでもいる訳ではない。

前世で一度も愛し合ったことのない人が、この世でその魂に会えるはずがない。

ちなみに、ソウルメイトほど深い関わりではないが、 前世で友人だったり、
仲間だったりしたことがある魂には、出会うことができるそうだ。


そうすると…、 私が出会う人は、 かつてはよく知っていた人なのだ。

初めて会ったのに、以前から知っているような気がする、 という事の
説明がつく。


あれ… これって、 アンの言う "合い呼ぶ魂" のことだ、 そう思った。

私にとっては 「同類」 と呼べる人のことだ。



変わり者で仲間作りが苦手な私にも、 それぞれの時期にふさわしい親友がいた。

そういう友達を持つと、 物の見方が変わる。

新しい事に興味を持って、冒険してみたくなるのだ。

何時間でも話していられるし、 黙っていても落ち着いていられる。

ただ、そんな出会いがどこにでも転がっている訳はないが…。


しかし、入ってくる情報の中から、 私は無意識に同類をかぎ分けていたようだ。

話をしながら、この人と前世でどんな関わりがあったのだろう、と考えている。

誤解しないで欲しいのだが、 私は自分の前世も、他人の前世もわからない。

だから "話をするしかない" のだが、 私にとって 「同類」 と感じる人は、
脳みその奥の方から微かな信号が届くみたいな、 そんな感じのする人だ。



些細な偶然の一致が、脳みそを刺激する事がある。


アヴォンリーの学校に赴任した、 登校初日。

アンはポール・アービングと眼が合った瞬間、 ゾクゾクッと震えが走った。

まるで捜していた天才を、ついに見つけたような気分だった。

二人は眼が合っただけで、友情でしっかり結ばれる。


ポール・アービングの話は、リンド夫人から既に聞いていた。

母親を亡くし、父方の祖母の家に預けられた、10才の男の子だった。


そう… アンに似た身の上だったのだ。

そんな、偶然の一致に脳みそを刺激されたアンは、 ポールに出会う前から
彼の寂しさに共感していたに違いない。


この出会いから、 アンとポールは、年齢を超えた友情で結ばれるようになる。

実に、ロマンチックな巡り合わせである。



牧師の妻であるモンゴメリーが、 前世を信じていたとは思えない。

たとえそう信じていたとしても、口に出してはいけない事だ。

クリスチャンは死んだら天国へ行くのだから。 生まれ変わることはない。

だが、アンを取り巻く人々の物語には、 あまりに多くの偶然の力が働いていて、
私には、モンゴメリーがスピリチュアルな何かを信じていた、 としか
思えない時がある。


私は、 魂は生まれ変わると思っている。

前世でやり残した事や、うまくいかなかった事をやり遂げるために、
みずから時を選んで生まれ変わって来るのは、 ごく自然なことだと思っている。

ただ、残念なことにその記憶は、 産まれてきた瞬間からどんどん忘れて
しまうのだそうだ。


小さい子供は産まれる前のことを覚えているから、聞いてみるといいらしい。

もしこの話を昔から知っていたら、私の二人の子供にも聞いてみただろう。


ちいさなこどもに出会った時、 いつも思う事がある。

こども達の瞳には、 産まれた時に持って来た、新しい魂の光が、
ちゃんと輝いている。

見つめると、見つめ返してくるその輝きは、

  「ボク、 知ってるよ。」 

そう訴えかけているように思えるのだ。



私にとって、  "赤毛のアン太郎" は、合い呼ぶ魂の友だ。

彼が、前世で約束を交わしたソウルメイトなのかはわからない。

私が前世で愛した人が居たのかどうか、 疑問だからだ。


だからこそ、今世では魂の友として、生まれ変わってまた出会う約束を交わす。

私達は、 今を、ソウルメイトとして生きている。



posted by 片岡 よしこ at 06:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | バックナンバー
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