クイーン短大に合格した夜。 アンがみた夢は何だったんだろう。
それは、 少女ならば誰もが見たいと願う、汚れのない、華やかな、
美しい夢だとだけ書かれている。
でっ、 想像してみた。
純白のウエディングドレスに身を包み、最愛の人が差し伸べる、手をとる姿…
…って、 そんなんツキナミだわ。
ジョシー・パイの言い草じゃないけど、10歳のこどもにだって想像できる。
病気のため休職した教授の代わりを勤めるため、新任の講師が赴任して来た。
老教授によって淡々と進められていた散文講義が、にわかに
魅力ある、活き活きとした授業に変わった。
彼は古典を今に甦らせた。 彼が一度口を開いて語り始めると、
古に死に絶えた兵士は雄々しく立ち上がり、 悲運の王達は
孤独の涙を隠しもせず語り始めた。
山々は静寂の中から姿を現し、 今そこにあるがごとくに思えた。
アンはその講義に夢中になった。 詩の中に入り込みすぎて、
涙を流してしまう程だった。
ある日の講義で、友との別れを悲しむ詩の最後のところまで来ると、
ポケットからハンカチを取り出さなければならないほどになってしまった。
鼻水が垂れ始めたのだ。
講師は、アンと隣の生徒との間で何かあって、それで泣いているのだと
勘違いしてしまう。
アンは手紙を書いた。 泣いていたのは詩に感動したからだということ、
そしてもっと詩の世界を知りたい、という気持ちを伝えたかったからだ。
彼は喜んでアンに返事を書き送り、こうして二人の交際が始まっていく。
(なかなか… いいカンジだわぁ…)
彼が教鞭を取る期限が終わりを告げても、小川のほとりを散歩したり、
時には美術館に足を運んだりした。
二人は美しい物について、お互いの率直な感想を熱心に語り合った。
それが、いつしか愛情に変わり始めるのはごく自然なことだった。
アンがグリーン・ゲーブルズにやって来た日と同じ、
りんごの白い花が咲き乱れる季節に、二人は永遠の誓いをたてるのだ。
と、まぁ、 こんな感じでしょうか…
少しハッタリも利かせたけど…、 これは私に実際あったことなの。
若い漢文の先生とはとても親しくさせて頂いた。
お宅に遊びに伺った時、 "ジャスミン茶"(中国の極上品)を入れて下さり、
初めての香りとおいしさにうっとりした。
"ジャスミンティー" は、私の初恋の味だ。
今に至るまで、あれ以上のお茶は飲んだことがない。
私は手紙を書き、返事も沢山頂いた。
どれもユーモアに溢れて楽しく、勉強にもなった。
愛や、恋に憧れて、「もし、先生と…」
なんて、 夢みたいに考えて、ゾクゾクッとして喜んでるだけで、
"恋愛する" ってどういう事なのかサッパリわかってない、無免許運転。
少女の夢に付き合わされるのも楽じゃない。
結局、勉強が忙しくなるにつれて、私から疎遠になってしまい、
先生には申し訳ないことをしたと悔やまれる。
それにしても、恥ずかしい、 私の過ち…
最初に書いた手紙の "誤字" 。
「先生に "好奇心" を持っています。」 と書いたつもりが.
「先生に "好寄心" を持っています。」 になっていた。
ラブレターになってしまっていた訳だ。
先生、 まさかそのつもりだったんじゃないよねぇ… 変な汗でるわぁ…
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楽しみです。