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 赤毛のアン 〜毎日読むアン〜                           

No.26 『第26章  ある変わり者の物語』




"読書感想文"。 宿題の類で、一番嫌われているモノのひとつだ。

読まなければ書けないし、読んでも何と書いていいかわからない。


父なら、 まず私にこう聞くだろう。

  「面白かったか、 面白くなかったか?」

課題になる本は、罰ゲームかと思うくらい面白くないから、

  「おもろくなかった。」

そう言うと、 絶対こう答える。

  「面白くなかった、 と書いとけ。」

それで済ませられるものなら、あんたには聞かない。


どうせなら、先生が大喜びしそうな感想文をと思い、 書いてみた。

人間の尊厳と、平和を愛することの大切さを、改めて思い知らされる様な、
そんな内容。 一等賞を貰った。


調子に乗ったら次は全国大会だ。

純粋な女性の生き方に感銘を受け、自らも自立した生き方をする事を
高らかに宣言する、 そんな内容。

選考者の心をくすぐるように考えて書いたのだから、嘘をついたも同然だ。

さすがに全国は無理だったが、校内では一等賞だった。


それが器用にまとめた大嘘でも、表彰されるとちょっと嬉しいのが情けない。

優等生っぽいだけで、つまらないわね。



アン達の物語クラブでは、週にひとつ物語を書いて、皆で読みあうことになった。

書いた物は大事にとっておいて、子孫に読んでもらうそうだ。


でも、 それは、どうかなぁ…

子孫に読ませる以前に、 自分が読むのも嫌になるわよ、 アン…



昔、密かに、アン達のように "劇的な物語" を書いてみようとしたことがある。


そのノートは子孫には読ませたくないし、裸を見られるより恥ずかしいので、
お嫁に行く前に燃やしたつもりでいた。

それが最近、妙に気になって、 古い日記やらを詰め込んだ箱を探してみると、
あった、 ありました。


最初の作品は、 主人公の "マドモァゼル・ヨシコ" がパリを行く物語。

魅惑に溢れたパリの街を、マドモァゼルはただ、とめどもなくうろつき回るばかりで、
事件はおろか、 いっこうに話が進展しないまま、終わってしまった。


これでは読者(当時の友人2名)も拍子抜けするので、
今度は「フェリクス・パッパラルディー氏の大冒険」を企画した。

パッパラルディー氏は自慢の口ひげをいじくり回し、「フム…」と考え込むが、
結局、何ひとつ冒険的な行動は起こさぬまま…、

やっぱりこれも終わってしまい、読者からはさすがに苦情が来た。


個性的で風変わりな人物を書きたかったのに。


"変人" が "凡人" を巻き込んで騒動になり、非常識なヤツと馬鹿にされても
悠々としている。

そんな滑稽な物語にしたかったが、器用で嘘つきなだけじゃ続けられない。

「これ、"オモシロイ"」を、どうやって表現したらいいのか、
自分でもわけがわからなくなって、収拾が付かず、 やめてしまう。

悔しいなぁ…


ちなみに、最近思い付いた "新作" は、「赤毛のアン太郎」。 どうじゃろ?

ある日、突然私の部屋に住み着いた、 風変わりなオジサンが、
さてさて、どんな騒動を巻き起こすやら。

また何にもしないうちに終わってしまうって?

まだ何にもしていないので、 反論できません。



まずは、 "器用な感想文" 以上の物を書くつもりでいるから…、


みんな!!

面白かったら、素直に 「オモシロイ

面白くなかったら、素直に 「オモシロクナイ」と書いとけ。


posted by 片岡 よしこ at 16:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | バックナンバー
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