「人が嫌がることを言ってはいけない。」
こどもの時から "耳にタコ" の、 この教訓。
ジョシー・パイが更に詳しく教えてくれた。
「その人が言われて嫌だと思うであろうことを知っていて、
その事をあえて自分本位な目的のために言ってはいけない。」
アンが一番気にしているのは "赤毛" だ。
あるとき、アンの通う学校で、寄付金集めのためのコンサートが開かれることになった。
ジョシー・パイは劇も暗誦も嫌いなくせに、アンが "お付の妖精役" を
もらったので、気が悪い。
ジョシーは、身のほど知らずにも妖精の女王を狙っていたのだろうか。
「太った妖精なんて聞いたことない。妖精はすらりとして痩せてなくちゃ。」
アン、 そうかもしれないけど…、
太った妖精がいてもユーモラスで可愛いと思うけど…
「赤毛の妖精なんて、太った妖精と同じくらいおかしい。」
ジョシー、 "赤毛" がアリなら何でもアリ?
けれどもウマい事言うじゃないの!
アンの髪が成長と共にきれいな赤褐色に変わっていっても、ジョシーは認めない。
「前より赤くなったんじゃないの?」
「自分の髪が赤いってどんな気持ちがするものなの?」
アンが嫌がってるでしょうに!
そんなことして、いったい何になるっていうの? ジョシー??
あんた、 アンがシャクにさわってしょうがないんだろうけど、
いったい、どうなったら満足?
"赤毛"をネタにされるのが嫌で、おどおどするアンを見るとき?
アンが苦手な "幾何" の点が足りなくてクイーン短大に不合格になったら満足?
ジョシー、 アンが赤くなったり青くなったりするのが
面白くてしょうがないんだろうけど、 いいかげんにしときなさいよ。
人のあらさがしをする暇があったら自分をよく見ること。
あんたにも才能はある。
持って生まれたものは、 それが悪い性格であっても使わなければいけない。
弁護士とか、検事とかはどう?
それだけ人の嫌がることを見抜く目を持ち、情け容赦なく攻める性根があれば、
それが悪名であれなんであれ、立派に名を残す希望がある。
そして、 この一言だけを練習することよ。
あんたには地獄の苦しみだと思うけど、
「 私も嬉しい 」
ジョシーよ、 汝の心と口を治めよ。
さもなくば汝の名は永遠に "パイ家" の者と呼ばれるであろう。
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赤毛のアン 〜毎日読むアン〜
No.24 『第24章 まだまだジョシー・パイ』
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