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 赤毛のアン 〜毎日読むアン〜                           

No.23 『第23章  ジョシー・パイ』




パイ家の人間というだけで、アヴォンリーでは折り紙付きのワルらしいのだ。

ずるくて、いじわるで、 人に好かれようなどとは一切考えもしない一族らしい。


アンの魔法も、パイ家の連中には効かない。

  「ジョシーはパイ家の一員だからね。つきあいにくくて当然なんだよ。
  ああいう人たちも社会でなにかの役にたっているんだろうけど、
  アザミと同じように、なんの役に立っているのか、わたしにゃわからないね。」


あら、マリラ、 ジョシーは物語には絶対欠かせない、重要な役割をしているわ。

それは、 "嫌われ役"。


「嘘ばっかり。」

メアリーズベルの女の子が、屋根の棟木の上を歩いたなんて、 

アン… 嘘でしょ…?

これがズバリ言えるのはジョシー・パイ、 あんたしかいない。

名誉をかけたアンは足首を骨折。

ジョシー、 あんたは"嫌われ役"以外の何者でもないわ。



ジョシー・パイの容姿で、はっきりしているのは太っていること。

勉強では、計算が苦手。 性格はずるくてやきもちやき。

別に珍しくもない、 つまり、どこにでもいる嫌な女の子よ。


それなのに私ったら…、ジョシー・パイの毒舌を聞くと、すごく楽しくなっちゃうの…



クイーン短大に進学する時の、ジョシーの言い草ったらない。


ジョシーは勉強するだけのために大学へいくそうだ。

  「お慈悲にすがって生きている孤児と違って、自分で生活費を稼がなく
  ていい。 孤児は目の色変えて頑張らなくちゃね。」

性格、わるっ!


クイーンに進学して、ホームシックのアンを慰める(?)言葉がすごい。


  「泣いちゃダメよアン、見られたものじゃないから。
  鼻と目が赤くなると、全身これ まっかっかよ。」

涙も止まるわ!


更にジョシーの毒舌は続く。


"あの赤毛の子は誰だ" って、聞かれたジョシー。

  「あれはカスバート家にもらわれてきたみなしごで、
  それまではどこでなにをしていたのかだれもよくは知らない。」

と言っておいたらしい。

その質問をしたのは、ちょっとイケてる男の子だったからやきもち焼いたのよ!



アンだけに限ったことじゃない、誰に対してもこの調子だから、
ジョシー・パイはクイーン短大でも学校一の毒舌家として
いささか名を売ったのだ。


"いいこと嫌い" の典型よね。


でも、 私にも、そういう気持ちは「ございません」とは言い切れない。


赤毛でみなしごで、大して器量もよくないのに人気があって、
勉強もよくできて、なにかしら人を惹きつける、 そんな魅力のある子がいたら、
シャクにさわるもの。


だから、 ジョシーの毒舌が楽しいのかもしれない。

私の面目ない"やっかみ"を、ジョシーが代弁してくれる。


posted by 片岡 よしこ at 00:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | バックナンバー
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