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 赤毛のアン 〜毎日読むアン〜                           

No.17 『第17章  オモシロクもない世界』



  「こんなおもしろい世界に生きているんですもの、
  そういつまでも、悲しい気持ちでなんかいられないわよね?」



これは、子供の台詞ではない、と私は思う。

作者のモンゴメリー自身が私たちに語りかけているようだ。


そう… 問題は、いつまでも悲しい気持ちになってしまって、
世の中に出て行けないこと。

今の"この世界"はオモシロクない。


相変わらずダイアナとは遊べないアン。
それでも、久しぶりに通い始めた学校では大歓迎される。

ギルバート・ブライスとの成績争いはクラスの注目の的だ。
そりゃ、 オモシロイだろうさ。



私と言えば、 "身から出たサビ"と言われればそれまでだが、
相も変わらず忘れ物の罰則に苦しめられていた。

ある日、隣のクラスの人から教科書を借りてきたら、
"それも忘れたうちに入るのでは"と学級会にかけられ、卑怯者扱いよ。
それで、やっぱり立たされた。

だって図画の授業よ、 教科書いらんやんか。 オモシロクない。


ひとりクラシックファンを気取っていたPTA会長の息子は、
私の座布団の中に押しピンを仕込むのに熱中していた。

私ほど何度でもひっかかるヤツはいないそうだ。
ギャ! 叫ぶその度に先生に睨まれた。

もう… 悲しいばかりだわ…


石板で頭を割られるに値する男子がいるはずもない。

陰湿ないじめっ子はストーカー。 しつこく付け回されるので、
ある日怖くなった私は、持っていたサブバックを振り回した。

運悪く硯が入っていたため、彼はマジで頭をカチ割られそうになった。

学校に行くのが怖いわ…


やっと家に帰れば、母にメチャクチャ"逆上がり"を特訓されて、
手はマメだらけ、足は打ち身だらけ…

こうなると、 学校に行くのも帰るのもオモシロクない。

今なら私、断固登校を拒否する。


どこがオモシロイ世界なんだ。  でも…

待てよ… 冴えない事ばっかだけど、ちょっとオモシロイかもしれない。

いや、 私、かなりオモシロイ世界に生きていたかもしれん。


今の私の目には滑稽で鈍くさい私でも、確かにオモシロイ世界に生きていた。


卑怯で、滑稽で、鈍くさい私って… オモシロイ…?

ぶっちゃけてしまえば何て事ない。




いつまでもオモシロクないなんて言ってられないわ。


posted by 片岡 よしこ at 20:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | バックナンバー
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