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 赤毛のアン 〜毎日読むアン〜                           

No.9 『第9章  コンプレックス』



アン、 あなたの気持ちは良くわかる。


わかりはするけど、リンド夫人に癇癪玉をぶつけるようじゃまだまだ青いわ。

少々の事は挨拶代わりの愛想ぐらいに思ってないとやってられないわよ。



と、 今でこそ"どんなコンプレックスにも救いはあるもの"と思える私も、
こうなるまでには色々あった。


人にはっきりモノを言う人って、 よくもまあ、何の躊躇もなく、
スラスラと言ってくれる。
赤毛だとか、器量のことについてとやかく言われりゃ、そりゃ誰だって嫌だわ。


しかし… ヤツらは実に巧妙に攻めてくる。 気を付けなくちゃ。



「あなた、相変わらずスマートねえ。 何で腕だけそんなに太いん?」
という、"攻撃は最大の防御"作戦。

そういうアンタは腕といわず、どこもかしこも太いクセに。


「まぁ、元気? んも〜 私なんかぶくぶく太っちゃって… ねぇ?」
という、"先手必勝"作戦。

ホント、スゴイ… ブクブク… なんて素直に返したら、どうなることやら…

恐ろしい。


「まぁ あなた、またシミが増えたじゃないの…
 でもね、シミは家紋だと思えばいいんだから」

って… "紋付き"ってこと?

いちいち言い返していたら毎日が修羅場になってしまう。



と言いつつも、 家に帰って鏡をまじまじと見ては、そんなに目立つかなぁ、
やっぱ目立つわぁ…
 としょんぼりしてしまうのでした。

自分でも身体の割合からすると、腕が太すぎると分かっているけど、
他人はそう思ってなければいいな、 と願うものなのよ。



でも… どんなコンプレックスにも救いはあるもの。


私の彼は「女性に対して失礼とは思うけど」と断ってから、

  「そうさなぁ… どっちかというと、腕は太いかもなぁ…」


ぷにゅぷにゅした感触が気持ちいいそうだ。
複雑だけど、とても嬉しい。



アンの髪だって、きっと見事な赤褐色になると思うわ。

そんな赤褐色の髪を美しい、 って囁かれる日がきっと来る。


posted by 片岡 よしこ at 15:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | バックナンバー
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