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 赤毛のアン 〜毎日読むアン〜                           

No.166 『私は街の子』




アンギルバートの新居は、
グレン・セント・メアリー村から
2マイル離れた内海の岸辺にあった。

そこから灯台までは更に1マイルあり、
近所には人があんまり住んではいない…

つまり、リンド夫人ならこう言うような場所にあった。

 「そんなところには住んでいるとは
 いえないんじゃないですかね。


 「ただそこにいる、ってだけでしょうに!?」



皆さん、覚えてます?

"No.2 『第2章  鞆の浦のお墓探し』" で、
アンにかぶれてこんなこと言っていたのを。



 アンの家からは海もみえるのよ。
 海が見える家にすごく憧れてるの。


 一度友達に打ち明けた。

 「あんた、塩気がひどくて、一番に車がやられるわよ。
  風は強いし、家だって長持ちしやしないし、
  年を取ってからそんなヘンピな所で
  どうやって生活するの?!」

 彼女からみれば、そんな「ヘンピ」な所で
 暮らしているなんて、とても暮らしているうちには
 入らないのだろう。

 「ただここにいる、ってだけでしょうに!」と
 言わんばかり。


 でも私はその 「ヘンピ 」が好きだときてるのね。
 夢をみるのは人に許された一番美しい自由よ。

 そう、私は湾を望む小高い丘に家を持ちたいの。



こんなん、ウソやぁ。

小高い丘の上になんぞ、住めません。


アンはたいしたもんだよ。

なんだかんだ言われても、
自分の好みを曲げないってところがエライよ。



昨年の11月はじめ頃、福井の小浜市から
海沿いを東尋坊まで旅をした。


若狭湾の波はまさに、 「東映」 のタイトル。

黒い岩に激しく体当たりをくらわしていた。

砕けた波は私たちの車にまで襲いかかった。

家々は、海沿いに張り付くように
軒を並べている。

"カニ" を売っているのだ。


その時、 ふと思った。

内海の美しさに目を奪われながら
馬車を走らせるアンのこと。

海は、 ただ穏やかで優しいだけの
ものではなかったろうと。

洗濯物は強風に飛ばされるし、
塩気が抜けやしない

髪も肌もごわごわになっちまって、
早く老けてしまう。


…。 お〜 イヤだ。

"美容" にはことのほか
お金をつぎ込んできたのに、台ナシだ。


おっとわたくし…
リンド夫人みたいなこと言ってる。



街で暮らすのが性にあっているの。

便利な生活がいいわ。


わたくし、 アンにかぶれて
アンの夢を "自分の夢" にしておりました。

海辺で暮らすのはイヤです。



私のマンションは、 市街まで車で10分程。

バイパスや高速道路のインターチェンジにも近く、
買い物先だって選べるくらいたくさんある。

なにより、人でごった返す街の喧噪が好きだ。

行き交う人の服装とか、化粧とかを観察したり、
時々漏れ聞こえてくる会話とかに "聞き耳" をたてたり。


私は、沢山の人々が行き交う雑踏の中で、
ほっと安らぎを感じる。

つくづく、 街の子だよなと思う。
posted by 片岡 よしこ at 07:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | バックナンバー
 赤毛のアン 〜毎日読むアン〜                           

No.165 『それでもオマエは結婚するかぁ?』




相変わらず "痩せこけている" アンは、
ついにギルバートと式を挙げる運びとなりました。




愛って、大変だぞ。 めんどくさいぞ。


"愛は生活ナリ" と、私は思う。

かつては彼のことで一杯と思われた頭の中は、
一円二円を倹約しようと血眼。


そして、掃除に洗濯。

そりゃ、 初めて彼の靴下やらパンツやらを洗って干す時は、
それはチョット興奮気味だったけど。

靴下の臭い、かいでみたりして…。 臭くても興奮…

そんなん、いつまでも喜んでられるかい。


 なんで、脱ぎ散らかすんだ (呆)

 なんで、毎日大型バスタオルが一枚ずついるんだよ〜(怒)

 なんで、洗面台が毎朝水浸しなんだぁ?!(疑)

 なんで、クリスマスに "おでん" じゃいけないの!?(泣)

 あんたが、大借金してるからだろうよ!(激)


悲しいかな… そんなものよ。 あぁ〜あ…


離婚したから、今更どうでもいいことではあるが、
辛口の意見には耳を傾けておくべきです。

現状に、違う角度から 「」 をあててくれますからね。

 「彼に、あんたはもったいない気がする…

そう言った友がいました。

後で彼女から聞いたんだけど、結婚に反対してたんだってぇ。

ワからんかったわ…

その時の私ときたら、 「いやいや、彼はカクカクシカジカの人で…」 などと、
のろけてたような気がします。

アホでした。

私だって、私だって… その時は… 嬉しかったのよ…

もう、一人ではない。 これからは、二人だもん。


でも、 結婚して初めて生ゴミを出したその日の朝から
激しい愛の "生活" が始まっていたことに、大変疎い私でした。

愛とは、めんどくさい "現実生活" そのもの。

まさに、一円二円の戦い。

誰かのために、糧を整え、働き、 掃除して死ぬ。

そうとうキツイ人生を選んだもんだ。


今、まさにその戦いの最中にある、 そこのアナタ。

それは、 『愛している』 という証なんだから、
どうか戦い抜いてください。


私も、最後まで戦い抜きますから。
posted by 片岡 よしこ at 07:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | バックナンバー
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